COLUMN

コラム

カモイのカモは鳥の鴨

# オークマだより

2025.02.07

寒さ厳しく春が待ち遠しいこの頃、皆様お変わりなくお過ごしでしょうか?

今月のコラムは甘木工場・業務課が担当いたします。

今回のテーマは、甘木工場で製造している住宅に欠かせない

ある部材の名称についてです。

住宅に関連する部材の名前には「根太」「長押」「沓摺」など、不思議な名称の物が多々あります。

今回フォーカスするのは建具枠の上端にある横枠「鴨居」。

何故、鳥の「鴨」なのか不思議に思った事はありませんか?

(私はとても不思議でした)

Google先生に聞いてみると・・・

諸説ありましたが、私が面白いと思ったのは

火難除けの願掛けで水鳥の鴨の名称を頂戴している、との説です。

又、対をなす「敷居」。

こちらも火難除け為「鴫居“シギイ”」と書いて、水鳥の「鴫“シギ”」を当てていたとの説があります。

現代を生きる私たちはあまり意識することがないですが、昔は密接した木造の長屋に、

ロウソクの明かりでの生活。

「火事と喧嘩は江戸の華」という言葉があるくらい、現代に比べ火災が多発していたと思います。

家の部材名に火難除けの願掛けをするほど、先人の方々は火災に対する意識が強かったのでしょう。

取り組んでいる業務の中で、気になったり興味が出たりした事を見つけて

掘り下げてみると、思いがけない発見が面白く、仕事のモチベーションにも繋がります。

皆さんの身の回りで、名前の由来が気になっている物は何かありますでしょうか?

追伸:

甘木工場裏の貯水池にはオシドリがいます(冬鳥なので恐らく春先までですが)。

日本で観察できる水鳥の中で、最も美しい鳥です。

興味のある方は是非一度観察して見てください。痺れますよ。